ずいぶん前に入手してはいたのですが、なかなかまとまって読む時間がとれず、
前日仕事場待機の暇つぶしにようやく読み始めました。
その日に上巻と下巻の1/3くらいを一気に読み
残りもなかなかの集中力で読んでしまいました
この方の書く話は、つながりが複雑というか伏線がいっぱいなんで
私は気を入れて読まないとついていけないのですが、
(実際上巻は何度も前を読み返しました)
それでも「模倣犯」に比べたらあっという間に読んでしまいました
物語は「模倣犯」の事件から9年後
フリーライター前畑滋子はあの事件後、ライターとしての仕事をやめていたが
フリーペーパーのライターとして再び仕事を始め、順調に行き始めたころ
ライター仲間からの依頼で萩谷敏子という女性と会います。
交通事故死した彼女の息子が、予知能力らしき力をもっていたのではないか
というのです。
16年前に殺害され埋められていた少女が発見された現場としか思えない絵を事件発覚前に書いていた?
真偽を確かめて欲しいという依頼で
滋子は彼女の息子 等くんの残した絵を見せてもらっているうち、
9年前の事件の現場としか思えない絵を見つける。
当時報道されていなかった事実までが描きこまれた絵を見て
絵を描いた子供がどうやってこの事実を知ったのか、知るため
すでに時効が成立し、世間も忘れかけている事件に深く関わっていくことになる・・・
といった感じですが
次々出てくる事実に引き込まれ気が付けば2日で読了していました。
最後にちょっとだけあのエピソードのことはどうなったの?という部分はあったのですが
敏子さんに救いがある終わり方だったのが良かったです